果物は太るというのはまったくの誤解です。
むしろ、
まったく食べないことによる弊害のほうがはるかに大きいことを知るべきです。



1個100gのショートケーキのエネルギーは344kcalですが、同じ重さのみかんMサイズ1個のエネルギーは37kcalでショートケーキの9分の1しかありません。
でも
それぞれに含まれるビタミン類やミネラル類の量はどちらが多いか、ご存知のことと思います。
さらにショートケーキ1個のエネルギーと同じ量のみかんは、およそ9個ですが、いっぺんに9個はなかなか食べられないと思います。
ケーキなら2個や3個はあたりまえの方が多いと思いますので、それから考えれば果物で太るというのは誤解もはなはだしいことです。
でも、どの食品にも言えますが、果物も食べすぎは慎んでください。



くだもの の 効果


くだものに含まれる代表的なビタミン類などの効用
ビタミンC 発ガン抑制やストレス緩和に効果があります。
喫煙者は、果物をたっぷり食べて、より多くの
ビタミンCをとりましょう。
柿、ネーブル、イチゴ、レモン、キウィ、金柑 など
食物繊維 糖質や脂質の分解を遅くしたり、余剰分を排泄すること
により便秘予防や生活習慣病の予防効果があります。
あんず、キウィ、柿、リンゴ、八朔、パイナップル など
ビタミンA 成長にかかわる必要な栄養です。
ビタミンAに変換するβ−カロテンや温州みかんに
含まれるβ−クリプトキサンチンは、
免疫力強化作用や発ガン抑制効果があります。
柿、マンゴー、あんず、ドライプルーン など
糖   質 ブドウ糖や果糖はすばやくエネルギーになります。
疲労回復にも効果があります。
ビタミンE 抗酸化作用があり、老化予防や高血圧予防、
発ガン抑制作用があります。
キウィ、もも、バナナ、みかん など
クエン酸 酸味の成分で、これは糖質がエネルギーに順調に
転換していく上で不可欠です。
疲労防止に効果があります。
ビタミンB郡 ビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミンB郡は
代謝を良くしエネルギーの供給を円滑にするなどの
効果があります。
これらは相互作用により機能を発揮しているので、
どれが欠けても疲れやすくなります。
みかん、いよかん、なつみかん、ネーブル など
フラボノイド ビタミンCの機能を高め、毛細血管を丈夫にし、
出血を防いだり、血圧を降下させたり、発ガンを抑制
する効果があります。
カリウム ナトリウムの排泄を促して、血圧を正常に保つ
効果があります。
バナナ、キウィ、いよかん、ネーブル など
カテキン類 殺菌作用による口臭予防や、抗酸化作用による動脈
硬化予防や発ガン抑制に効果があります。



参考文献:「糖尿病のダイエット」女子栄養大学出版部発行
        女子栄養大学学長・医学博士 香川芳子 監修

参考資料:財団法人 中央果実生産出荷安定基金協会提供